2月28日 予算特別委員会

議事
(1)付託予算の審査
  ア 議案第73号 令和5年度墨田区一般会計予算
  イ 議案第74号 令和5年度墨田区国民健康保険特別会計予算
  ウ 議案第75号 令和5年度墨田区介護保険特別会計予算
  エ 議案第76号 令和5年度墨田区後期高齢者医療特別会計予算
    以上4議案を一括して議題に供した後、一般会計の款7・産業観光費及び款8・土木費の質疑を一括して行った。
   質疑終了後、本日の会議を終了し、明3月1日(水)午前10時から委員会を開会し、一般会計の教育費及び議会費の質疑を行うこととした。
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             会議の概要は、次のとおりである。
                             午前10時00分開会

○委員長(加藤拓) 
 ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
 早速議事に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 議案第73号、議案第74号、議案第75号及び議案第76号の各会計予算、以上4議案を一括して議題に供します。
 本日は、一般会計の款7・産業観光費及び款8・土木費の質疑を一括して行います。
 それでは、順次質疑を承ります。

◆委員(井上ノエミ) 
 まず、予算書の201ページ、ものづくりプロモーションの推進経費に関連して伺います。
 ここに、すみだコーヒーフェスティバル等の支援があります。私は、日曜日に、隅田公園で開催されたコーヒー&スイーツフェスティバルに行ってみました。区内の15のコーヒー店が出店していて、大変多くの人が集まって、コーヒーを買うために行列ができていました。このイベントは大成功だったと思います。
 もともとは、2016年に4軒のコーヒー店の方が設立したすみ珈連、正式名はすみだ自家焙煎珈琲店連絡会と言いますが、この組織が出発点だったようです。最近では、私の家の近所にも、コーヒー豆を販売するお店ができて、週末に多くの若い方が買いに来ています。
 墨田区に来れば、本物のおいしいコーヒーが飲める、コーヒー豆が買えると有名になれば、多くの観光客や買物客を引き付けると思います。コーヒーフェスティバル以外にも、是非区内のコーヒー産業の支援をしてもらいたいと思いますがご見解を伺います。

◎産業振興課長(瀬戸正徳) 
 ただいまお話にございましたすみ珈連は、すみだモダンの認証をきっかけに区内のコーヒー店の方々が設立をしたというものでございまして、現在4店舗の方が加入してございます。
 先ほど日曜日とおっしゃったのは、27日の日曜日のコーヒーフェスティバルのことかなと思いますけれども、すみ珈連さんが中心になって開催したものではございませんけれども、最近では区内でも自家焙煎を売りにしましたコーヒー店が大変増えてございますので、観光回遊性ですとか、にぎわいの創出という点から、貴重な資源であると考えてございますので、ものづくりプロモーション事業ですとかイベント等を通しまして支援をしていきたいと考えてございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 コーヒーの産地は、南米のコロンビアやブラジル、ホンジュラスがあります。これらの国の大使館と協力して、コーヒーサミットを開催するのも面白いと思います。
 次に、予算書の203ページのビジネス・ものづくり助成事業費に関連して伺います。
 日本は人口が減ってきて、新しい産業もなかなか生まれない状況です。また、円安で輸出も難しいです。中国などアジアの国々も力を付けて、今までは、日本でしか製造できなかった製品も海外で安くできます。
 優れた技術を持っている製造業は、国内より海外に目を向けたほうが、まだビジネスチャンスがあるように思います。特に円安ですので、日本に投資したいと考える海外の経営者や投資家は多いと思います。海外からの投資によって、墨田区の地域を活性化できればよいと思います。
 墨田区も少し発想を変えて、海外からの投資を促進してはどうかと思いますがいかがでしょうか、ご見解を伺います。

◎経営支援課長(塩澤満) 
 ビジネス・ものづくり助成事業費のご質問にお答えいたします。
 事業者の支援を行っていく上で、国内の人口減少などの影響から、海外に向けたビジネスの創出は重要な観点だと認識しており、円安時には輸出による経済効果も高く、製造業だけでなく多くの産業で、海外に向けたビジネスチャンスが広がっていくものと考えられます。その中で、ビジネス・ものづくり助成事業では、海外の展示会に出展した際に補助を行うなど、世界に向けた区内生産品の販路拡張の支援をしているところでございます。
 区といたしましては、こうした支援事業を通じて、ご指摘の趣旨の実現につなげていければと考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、203ページのハードウェアスタートアップ拠点構想事業費に関連して伺います。
 私は将来的には、千葉大学やiUと連携してスタートアップを創っていけると思います。iUの卒業生はまだおりませんが将来の卒業生、千葉大学の卒業生に墨田区で起業してもらいたいと思います。
 そのためのサポートには、京島などの古い空き家が使えると思います。これは大学との連携のお話になりますが、是非ご検討いただきたいと思いますがいかがでしょうか、ご見解を伺います。

◎産業振興課長(瀬戸正徳) 
 iUや千葉大学の学生さんの起業には、私どもも期待をしているところでございます。特にiUの場合は、在学中に起業体験を必須としてございますので、今年の秋に錦糸町に整備をいたします産業共創施設の中でも、支援をしていきたいなと考えてございます。
 空き家の活用とございましたけれども、そういうものも含めました遊休ストックの活用につきましては、必要に応じて関係部署と連携しながら検討をしていきたいと考えてございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、205ページの観光費について伺います。
 墨田区では、外国人を公式アンバサダーとして任命しています。そして、外国人から見た墨田区をSNSに発信してもらっています。これは大変よいアイデアだと思います。
 そこで伺いますが、この外国人はボランティアでしょうか、それとも給料があるのでしょうか。その条件を教えてください。
 また、SNSを見ましたが、外国人旅行者がよく使うロンリープラネットなどに投稿してもらうと、多くの観光客に見てもらえると思いますがご見解を伺います。

◎観光課長(榊健) 
 2点ご質問がございました。
 まず、本事業は、委託で実施をさせていただいております。外国人アンバサダーにつきましては、委託事業者が公募し、選考の上決定し、アンバサダーの方には事業者から一定の報酬をお支払いしています。
 次に、本事業は在住外国人の方が母国語で日本の魅力を情報発信すること、また母国に住む家族や友人などの海外の方に本区を訪れてもらうことを目的として実施をさせていただいております。発信手段もインスタグラムやユーチューブなど、訴求力のあるものを中心に展開をさせていただいております。
 ロンリープラネットなどの旅行サイトへの投稿につきましては、現時点では予定はしておりませんが、引き続き事業を実施する中で、どのような情報発信が効果的であるかについては検討させていただきたいと思っております。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、まち歩きについてですが、ヨーロッパの都市では、外国人ボランティアが無料のガイドとして、自分の国から来た観光客を案内しています。
 墨田区観光協会が行っているまち歩きはお金を取っていますが、外国からの観光客には、日本人や外国人のボランティアに依頼して無料で案内したほうがいいと思います。是非ご検討いただきたいと思いますがご見解を伺います。

◎観光課長(榊健) 
 墨田区観光協会が行っているまち歩き事業につきましては、スカイツリーの開業を契機に検定制度を設けまして、観光ガイドの質を担保するといった観点などから有料にて実施をさせていただいております。
 外国語による対応につきましては、さらにハードルが高くなるため、現状のまち歩き事業の中で無料で実施するということは難しい状況ですが、両国にできたレイクランド大学との連携によりまして、例えば同大学の学生の協力を得て、外国の方のまち歩き事業に生かせないかといった観点では、引き続き検討をさせていただければと思います。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、213ページの交通安全推進費に関連して伺います。
 私の地元の外手小学校の周辺が、ゾーン30プラスに指定されて工事が始まるようですが、その内容についてご説明ください。
 また、地元の町会への説明やチラシの配布が必要であると思いますが、そのような計画はありますか、お伺いします。

◎道路公園課長(松岡宏輔) 
 ゾーン30プラスは、速度規制と物理的デバイスを組み合わせた施策であり、道路管理者と交通管理者が協力して整備するものでございます。区域の入り口にゾーン30プラスの路面表示をするとともに、春日通りから外手小学校南側までの区間をスラロームにするために、白線やポストコーンを設置するところでございます。整備工事につきましては3月初旬から下旬を予定しているところでございます。
 町会への説明、チラシ配布につきましては、区域内の町会、スラロームを設置する区間の沿道住民及び外手小学校に対し、事業内容について説明させていただき合意を得ているところでございます。工事内容につきましても、地元町会と沿道住民の方々に、工事チラシを配布しているところでございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 外手小学校と若宮公園の間の道路の交差点の安全対策を行うのは、大変よいと思います。
 ただ、本当に危険なのは、その先にある信号のない交差点です。これまでも事故が度々起きています。この交差点の安全対策も講じていただきたいと思いますがいかがでしょうか、ご見解を伺います。

◎道路公園課長(松岡宏輔) 
 今回整備する区間につきましては、北から南への一方通行の道路であり、車両通行速度が比較的早く、路上駐車も多い状況でございますので、速度抑制のためのスラロームを設置するところでございます。
 ゾーン30プラスの整備後は、区域内の交通状況やスラローム設置効果の検証を行い、ご指摘の交差点を含め、更に対策が必要になった場合につきましては、対応について、交通管理者と検討していきたいと考えているところでございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 最後に、両国駅の自転車駐輪場について伺います。
 11月定例議会でも言いましたが、現在ある西口の臨時駐輪場は駅から少し離れています。また、とてもよい場所ですから、駐輪場にするにはもったいないと思います。
 両国駅のすぐそばにある西口駐輪場の近くの首都高向島線の下には、大きな緑地が空いています。駅からすぐですし、ここを利用すれば、かなり大きな駐輪場ができます。両方の場所を比べると、首都高の下の土地を活用したほうがよいと思います。ご見解を伺います。

◎土木管理課長(吉田優司) 
 委員ご指摘の敷地につきましては、東京都が管理する河川管理用通路でありまして、都市計画公園の隅田川緑道公園として位置付けられてございます。ただし、現状接続する通路が非常に狭く、日常的な自転車の通行には、適さないと認識しているところでございます。
 自転車駐車場につきましては、現状、両国駅西口と西口臨時自転車駐車場に空きもございますので、そちらのほうを是非利用していただきたいと考えてございます。

○委員長(加藤拓) 
 以上で新しいすみだの質疑を終了いたします。

○委員長(加藤拓) 
 委員会を再開いたします。
 これより、委員間討議を行います。
 順次、意向を確認いたします。
 初めに、革新すみだは委員間討議の意向がありますか。

◆委員(井上ノエミ) 
 ありません。

○委員長(加藤拓) 
 以上をもって、委員間討議は終了いたしました。
 この際、お諮りいたします。
 本日の会議はこれをもって終了することとし、明3月1日水曜日午前10時から委員会を開会し、教育費及び議会費の質疑を承ることといたしたいが、いかがでしょうか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○委員長(加藤拓) 
 ご異議がありませんので、そのように決定いたします。
 以上で、本日の委員会を閉会いたします。
                              午後4時05分閉会